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後編206Pの大ボリュームでついに完結!乙女向け同人「死刑宣告された賢女」が傑作だった

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ついに「死刑宣告された賢女が嫌われ王子に溺愛されて、幸せになるまでの物語」の後編が公開されました。

2023年に前編、2024年に中編と年に1作ずつ配信されてきた本シリーズ。

当初は前後編の予定だったそうですが、「楽しく描いていたら描きたいエピソードが増えてしまった」とのことで、中編が爆誕。結果的に、前編98ページ・中編144ページ・後編206ページという大長編シリーズになりました。

商業の単行本は最近1冊160ページくらいのものが多いので、換算するとコミックス約3冊分です。それを同人誌で出すの、あっぱれすぎる…。

前編のときも感想を書いているのですが、ずっと追ってきたシリーズが完結してめでたいので後編も投稿します。

目次

これまでのざっくりしたあらすじ

前編

王の怒りを買い、冤罪で捕まってしまった賢女アリエナ。彼女が死刑される運命から逃れるには「妊婦の処刑は禁止」という法をハックして妊娠するしかない。幼なじみにして国民から嫌われている酷薄公シメオンに、地下牢で抱かれる日々が始まり……。

見どころ:地下牢言葉責めセックス

中編

手酷く抱かれたことはアリエナのトラウマになりつつ、それを乗り越えて地下牢で心を通わせていく賢女アリエナと王太子シメオン。しかし、国の惨状、狂った国王、そして異国の傭兵の不審な動きがシメオンを追い詰めていく

見どころ:地下牢いちゃラブセックス

気になった人はぜひ読んでください。

2025年9月11日まで前編・中編ともに50%オフなので買いです!

後編の感想

クズ傭兵の婚約者になってしまったアリエナはどうなるのか!?

全方位からハイプレッシャーがかかるシメオンの精神は持つのか!?

もうここまで来たら2人がどうなるかを見届けるしかない……!

みたいな気持ちで迎えた8月1日(後編の発売日)。

結論から言うと、媚薬セックスすごい……!

一次創作でも二次創作でも、私たちは親の顔より多くの媚薬エピソードを見てきました。だいたいの場合それは「強制的にエッチな気分になって、感度が高まる」的な薬でしたよね。

でも、シメオンが飲んでしまった媚薬は一味違います。

「去勢した聖人をもケダモノに変える薬」

「幻聴と幻覚、強烈な肉欲が理性を狂わせ──父親だろうが豚だろうが相手が死ぬまでぶち込み続けるイカれた薬」

という、今後の人生に悪影響というか後遺症が残りそうな薬物……。

それを飲んだシメオンはどうなるのか?

いろんな体液を垂れ流し、愛しのアリエナへの愛を叫び、彼女の人生を狂わせたことを懺悔しながら強制イラマチオ・首絞めをするヤバい男になります。

これがめっっちゃくちゃよかったです……!

幻覚と幻聴で混乱・狂乱・錯乱と暴走しているシメオンですが、根っこにあるのは「アリエナが好き」というただひとつの感情。でも、そのアリエナに対して暴力的なセックスをしてしまっている……というアンビバレンスな状況が最高でした!

そもそも私は、シメオンのハイスペイケメンなのにちょっと不器用で情けないところが大好きなんですよ。

残虐な「酷薄公」と言われてて、自分でもそう振る舞っているけど、アリエナ相手に時折出てしまう無防備な表情。

それに加えて、後編では媚薬でタガが外れているので内面は垂れ流しだし、懸命に腰を振ってる姿や幻覚のアリエナに攻められて仰け反り絶頂してる姿もちょっと無様でグッときました(心から褒めてる)。

マンガ技法的に感じたことも少し。

本作の特徴のひとつは、「コマ数の多さ」です。

今はスマホで読む読者が多いため、1ページに3〜5コマ程度で構成されることが主流になっていますが、「死刑宣告された賢女は家族に執着されて困っています」は、1ページに10コマ前後あることも珍しくありません。

とはいえ、見せ場はしっかりとコマを大きく取ったり、見開きを使ったりとメリハリがついているため、決して読みづらいわけではありません。ただし、スマホだとさすがに少し情報量が多く感じるかもしれないので、ある程度大きめのタブレットで読むのがおすすめです。

また構図にも注目したいポイントがあります。

胸やお尻など“見せたい要素”を画面手前に大きく描きつつ、アオリ構図(下から見上げる視点)を多用することで、読者の視線を「胸→顔」「お尻→顔」という順に誘導しているのです。

人間の目は本能的に“顔”に注目する性質があるので、インパクトのあるパーツでまず引きつけてから、表情に意識を誘導する。この流れが非常にスムーズで、ダイナミックかつ印象に残る、見事な視線誘導だと感じました。

ということで、本当に楽しませてもらった「死刑宣告された賢女が嫌われ王子に溺愛されて、幸せになるまでの物語」後編。

中世が舞台のマンガってあまりないので、歴史好きとしても面白かったです!

オススメなのでぜひ読んでみてください。

ネタバレ感想羅列

  • 強いていえば、アリエナが城を出たと知った後のシメオンの動揺とか後悔とか絶望とかをめっちゃ読みたかったです。でも蛇足だとも思うから、きっと今の展開がベストなんだろうな。
  • アリエナ、心身ともに強すぎるw 媚薬セ後、シメオンは疲れて寝たのに付き合ってたアリエナはピンピンしていた。やっぱり中世を生き抜く女はこれくらいでないと……。
  • 幻覚として登場した2人のシメオン。子供姿は「父親への愛情と恐怖を感じているシメオン」で、1話っぽく攻め攻めなのは「酷薄公としてのシメオン」という理解でいいのかな……?
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