MENU

「Mellis Maleficarum〜うそつき悪魔と中出し契約〜」(亀戸ざき)【TLマンガレビュー】

  • URLをコピーしました!

このブログではアフィリエイトを利用しています。ブログに貼ってある広告からマンガや小説、モノを購入していただくと、ブログ主が次に買うマンガや小説の足しになります。

自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回は亀戸ざきさんの「Mellis Maleficarum〜うそつき悪魔と中出し契約〜」です。

そう、2022年6月に配信された「Mellis Maleficarum~うそつき悪魔の催淫調教~」の続編になります!

待ってたからうれしい!

未読の人は1作目の「うそつき悪魔の催淫調教」から読むのがオススメです。

そちらもレビューしてますのでぜひ。両方ともR-18作品です。

目次

すれ違い、お互いに翻弄されまくる主人公2人

恋愛マンガの楽しさって「すれ違い」にあると思っています。

相手の言動を誤解してしまったり、タイミングが悪かったり、コミュニケーションが不足していたり、身分差などの障害や外部の要因が強かったり。

キャラクターの感情の振れ幅も大きく、ドラマとして緊張感があり、読者もハラハラドキドキする。読んでて楽しい瞬間です。

もうね、「Mellis Maleficarum〜うそつき悪魔と中出し契約〜」ってすれ違いの宝庫なんですよ!

なぜすれ違うかというと、すべてヒーローのアリスターのせいです(笑)。

彼が嘘をついたり本当のことを言わなかったりするせいで、ヒロインのエセルは彼を信用できず「嘲笑されている、翻弄されている」と感じてしまいます(それはそう)。

でもアリスターが露悪的に振る舞うのは、だいたいエセルのため。

悪魔なのにエセルへの純情を拗らせており、彼女を守るため(そして自分の恋心を抑えきれないため笑)本心を隠してエセルを抱き続けます。

「エセル、アリスターに翻弄されててかわいそう……」って思うかもしれませんが、私はアリスターのほうがエセルに翻弄されていると思っていて。

エセルはマジで小悪魔適性が高い。

アリスターのとある目的が達成されそうなとき、異常をきたしたエセルが彼に「すき」って言うんです。

その言葉を聞いてアリスターは「真に受けたらダメだ」となんとか理性を保とうとするのに、小悪魔エセルがどんどん爆弾を投下して理性瀕死状態に。この一連のシーン、本当に最高なので刮目して読んでほしいです。めっちゃ萌える。

人間であるエセルが悪魔の中の悪魔であるアリスターに翻弄されるのはわかります。でも今作ではアリスターのほうもエセルに翻弄されっぱなしなんですよ。お互いがお互いを翻弄している、そしてすれ違っているのがまさに恋愛マンガの醍醐味!という感じでとても楽しかったです。

「うそつき悪魔」というタイトルでシリーズ化!

この「Mellis Maleficarum」2作ですが、「うそつき悪魔」というタイトルでシリーズ化したようです。

2作目のラスト、アリスターが大きな決断をしたところで終わっています。

はちゃめちゃに続きが読みたいので、3作目が出ることを切に願っています……!

また、1作目の「Mellis Maleficarum~うそつき悪魔の催淫調教~」の加筆修正の凄さを紹介させてください。「うそつき悪魔の催淫調教」は2022年6月にリリースされたのですが、1年半後の2023年12月に大幅な加筆修正が行われました。

続編(2作目)の絵柄との乖離を防ぐためと、もう少し主役の2人をかわいく&カッコよくしたいという気持ちからだそうです。

本当にエセルがよりかわいくなっています……!

何より絵がすごく上手になっている(上から目線に読めたらすみません)。

具体的には線が増え、絵としての情報が増えています。そして線が柔らかくなり、エロさを含め表現力が高まっている。

内容は変わっていませんが、構図や演出が変わったところもあり、まさに「アップデート」という感じでした。

加筆修正前バージョンもデータを残してくれているので、読み比べることもできます。マンガ家さんの成長を目の当たりにできると思います。

ラストを語りたすぎてネタバレをするので未読の方ご注意を

ここからは耐えきれずネタバレをするので、未読の方はご注意を!

「Mellis Maleficarum〜うそつき悪魔と中出し契約〜」で、アリスターの独善性がいい味を出していました。

エセルの悪魔化を勝手に決め、ラストで未来に送ることも勝手に決める。

誰にも相談せず、自分で決めることに慣れてるんでしょうね。エセルに気持ちを聞くなんてことはまったくしない。

思えば1作目の「Mellis Maleficarum~うそつき悪魔の催淫調教~」で、

「俺に任せて」「身体のことも これからのことも…全部君のいいようにしてあげる」

って言ってるんですよね。

「アリスターの考える、エセルの幸せ(=君のいいよう)」のため、自分も身を切るような苦しい思いをしながら嘘をつき、離れ離れになる決断をします。

この大悪魔だからこその独りよがり、コミュニケーション不全がすれ違いの根本かもしれません。

でも全部自分で決めてるのに、ことごとくエセルのかわいさに惑わされて葛藤してるのが読者としては最高に萌えます(笑)。

悪魔化エセルも本当にかわいい……! 狂気的な表情から一転、そのかわいいセリフはアリスターが尊死しちゃうよ!?と心配になるほど。

そしてラストは本当にびっくりしましたね〜。アリスターは好きが天元突破するとこうなるんだ!?という驚きがありました。

私はいい意味で予想を裏切ってくれる展開が大好きなので、まったく予期しない方向からグサっと刺された感じで「おお!?」とリアルに声が漏れて。大満足しました。3作目、描いてくれたらうれしいなあ。気長に待ちます!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次