自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回は生還さん(コミック)、猫田さん(原作)の「悪役令嬢と鬼畜騎士」です。ネット広告で「身体目当て…ですか…」と浴場で囁いている女性のコマを見たことがある人がいるかもしれませんが、それがこの作品です! 魅力を紹介していきますので、購入の参考になれば幸いです。
あらすじ
侯爵令嬢ツェツィーリアはふと気づいた。自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたことに!しかし既に断罪回避は間に合わず、婚約破棄の後、ヒロインにハメられて娼婦に堕とされてしまう。最初の客として訪れたのは、ヒロインの幼馴染でチートな近衛騎士団副団長ルカス・ヘアプスト。怯えたツェツィーリアだが、執拗に抱かれた翌日、目覚めたところはヘアプスト公爵邸だった。しかも、下腹部には誓紋が刻まれ、ルカスの婚約者になっていて──!?
https://zerosumonline.com/zerosum/comic/kichikukishi
「恋に狂う男が見たい!」の期待に応えてくれるマンガ
私は「恋に狂う男が見たい!」と思ってマンガや小説を読んでいる、と言っても過言ではないかもしれません。
「来世は他人がいい」(小西明日翔)の霧島とか、「お狐様の異類婚姻譚」(糸森環)の白月様とか本当にお腹がぎゅううってなるくらい好きです。
「悪役令嬢と鬼畜騎士」も、恋に狂った男が見られる作品のひとつ。
感情に欠陥のある少年だったヒーローのルカスは、ヒロインのツェツィーリアに出会って一目惚れ。第二王子の婚約者である彼女を自分のものにしたいと願い、自分を鍛えながら、外堀を固めていきます(霧島や白月が「恋に狂っていく」過程を見せてくれるのに対し、ルカスはけっこう最初から恋に……というかツェツィーリアに狂っているという違いがあります笑)。
ストーリーとしては「溺愛もの」の王道。
「な、なんだかよくわからないけど、ヒーローがヒロインを狂ったように愛してることだけはわかる……!」というふうに、難しいことは考えず作品の世界に浸れます。
乳首、乳首、乳首!畳みかけてくる乳首!
「悪役令嬢と鬼畜騎士」の魅力は、なんといっても生還さんの絵。
キャラクター全員顔がいいんですが、ヒーローのルカスは暴力的なまでにイケメン、ヒロインのツェツィーリアも目が潰れるくらいのかわいさ。
生還さんの絵は、まつ毛が特徴的なんです。
まつ毛って黒(ベタ)で毛を描いていくのが一般的だと思うのですが、生還さんはむしろ白(ホワイト)で毛をかたどってる。黒の中に白を効果的に入れることにより、バッサバサのまつ毛に見えるんです。今っぽい描き方で印象的です。
繊細で華やかな顔に対して、体の描き方がえぐいのもギャップがあって素晴らしい。肉体の柔らかさやボリュームを感じさせる描線が、TLの見どころであるHシーンの魅力をグッと押し上げています。
そしてもう、乳首、乳首、乳首!とばかりに畳みかけてくる乳首!
「そこのシーン、乳首見えてる必要ある?」という箇所にまで描き込まれ、めちゃくちゃこだわりを感じます(笑)。
生還さんも乳首は意識しているみたいですね(笑)。
Rシーン大量描き下ろしの単行本がオススメ
「悪役令嬢と鬼畜騎士」は一迅社のゼロサムオンラインの作品です。
ゼロサムオンライン、TL好きとしては要チェックレーベルのひとつ。
小説家になろうの中にある、女性向けR18小説サイト「ムーンライトノベルズ」の作品を数多くコミカライズしています。
ゼロサムオンラインのサイト掲載時から単行本化になるにあたり、Hシーン(今はRシーンというほうが多いのでしょうか?)が加筆されまくっているので、単行本がオススメです。2023年1月時点で2巻まで発売されています。
なんと単行本1巻ではRシーンを30ページ描き下ろし、2巻ではRシーンを19ページ描き下ろしです(やばい)。
「悪役令嬢と鬼畜騎士」は売れているのかネット広告もけっこう回っていて、「身体目当て…ですか…」と浴場で囁いている女性のコマを見たことがある人がいるかもしれません。
それがこの作品です!
1話と2話は無料公開されているので、ぜひ読んでみてください。
私は猫田さんの原作小説も読んだのですが、そちらも面白いです。ムーンライトノベルズで公開中なので、気になる人はこちらもぜひ。