自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回は鬼遍かっつぇさんの「dog eat dog era THE BOOK ~魔女の原罪と催辱の奴隷たち~」です。R18作品ですが、ほんっとうに萌えるので18歳以上の人はぜひチェックしてみてください。このレビューが、購入の参考になれば幸いです。
大人気同人シリーズの単行本!
結論から言うと、「dog eat dog era THE BOOK ~魔女の原罪と催辱の奴隷たち~」めちゃくちゃ良かった~‼︎ 同人版を読んでいる人にもオススメです!
dog eat dog era THE BOOK ~魔女の原罪と催辱の奴隷たち~【DLsite限定版】
そもそも「dog eat dog era」って何? という人もいるかもしれないので少しだけ紹介します。同人版に関して「ここがめっちゃいいんだよ~!」と萌え散らかした内容レビューもしているので、よかったらぜひ。
「dog eat dog era」シリーズは、鬼遍かっつぇさんの描くTLマンガです。
2021年4月、シリーズ第1作の「dog eat dog era~竜人族奴隷の双子と催眠交尾~」が、DLsiteがるまにで乙女向け同人として発売されました。
2023年3月現在、同人版の「dog eat dog era」シリーズは下記の4作品が配信されています。
「dog eat dog era〜竜人族奴隷の双子と催眠交尾〜」(マンガ / シリーズ1作目)
「dog eat dog era〜許婚の魔法騎士と催眠尋問〜」(マンガ / シリーズ2作目)
「dog eat dog era DRAMA〜はじめての催眠魔法〜」(音声ドラマ)
「dog eat dog era SUMMER〜竜人族奴隷の双子と夏休み〜」(マンガ / 番外編)
いずれもジェーンドゥ(名無し)の魔女と、竜人族奴隷の双子・セオドアとテオの物語です。
「竜人族奴隷の双子と催眠交尾」は、2021年DLsiteがるまにの累計販売数1位という大人気作!
爆発的にヒットして、二次元ドリームコミックスから成年コミックとして単行本化。2023年2月24日に発売されました。
それが今回レビューする「dog eat dog era THE BOOK ~魔女の原罪と催辱の奴隷たち~」です。
二次元ドリームコミックスの作品は「TL」なのか…?と自分でも疑問なのですが、同人版はTLと謳ってるので気にせず紹介します!
「dog eat dog era THE BOOK」は、既存の同人版と何が違うのか?
まず、「dog eat dog era THE BOOK」の収録内容はこちらです。
第1話「魔女の原罪」(単行本描き下ろし)
第2話「催眠交尾」(「竜人族奴隷の双子と催眠交尾」より)
第3話「オーウェンという男」(単行本描き下ろし)
第4話「催眠尋問①」(「許婚の魔法騎士と催眠尋問」より)
第5話「セオドアとテオ」(「はじめての催眠魔法」より)
第6話「催眠尋問②」(「許婚の魔法騎士と催眠尋問」より)
第7話「セオドアの記録魔法」(単行本描き下ろし)
第8話「魔女と教育」(単行本描き下ろし)
単行本描き下ろしは50ページ以上。ありがてええ!
「dog eat dog era THE BOOK」は、既存の同人版と何が違うのか?
個人的な所感を言うと、「1本のストーリーとして、よりキャラクターと世界観がわかりやすく&深くなっている」です。
同人版のレビューで、私はこう書いていました。
ただ、物語としてちょっとした物足りなさがあるとも思っていて。
描き切れていない部分があったり、生かし切れていない設定があったりします(「許婚の魔法騎士」は結局どうなった……?)。
“許婚の魔法騎士”とはオーウェンというキャラクターなのですが、同人版では私にはよくわからない存在でした。オーウェンを「300ピースのジグソーパズル」に例えると、同人版では数ピースしか与えられなくてどんな絵のジグソーパズルなのかよくわからない……というイメージです。
でも単行本描き下ろしの「魔女の原罪」「オーウェンという男」を読んだことでパズルのピースが増え、パズルの全体図は見えないけど理解できる部分も出てきた。
「描き切れていない」という印象が「魅力的な謎が隠されている」という印象になったというか。
オーウェンのことは一例で、全体的に世界観がわかりやすくなっていると思います。
同人版と単行本版で、モノローグやセリフが変わってる箇所があるのもポイントです。
同人版は1作目、2作目とそれぞれが読み切り形式での話作りだったので、単行本として1冊で読むときに違和感のないように調整が入ったのかもしれません。描き下ろしエピソードはもちろん、背景の描き込みなどと相まって情報が増え、1冊の本としての満足度が高いです。同人版と単行本の読み比べも楽しい。
鬼遍かっつぇがTwitterに上げてるサンプルにも載っている部分なんですが、「dog eat dog era」って転生前の魔女さんがプレイしたゲームの名前だったんだ!ってのも驚きでした。
https://twitter.com/Katze_oni/status/1628355774404792321
それと「催眠尋問②」の加筆がめちゃくちゃ良くて!
詳しくは読んでほしいのですが、同人版からエピソードを追加したことによって魔女と双子がお互いを大切にする気持ちがよりグッと迫ってきました。
一方、単行本に未収録のものもあります。
具体的にはシリーズ番外編の「dog eat dog era SUMMER~竜人族奴隷の双子と夏休み~」や、同人版のおまけマンガなどです。
「竜人族奴隷の双子と夏休み」はフルカラーなので単行本に収録するのは難しいのかも。セオドアがめちゃくちゃかわいいので、気になる人は同人版でチェックしてください。
続編がある…ってコト!?
がるまにで「dog eat dog era」シリーズを読んで大好きだったので、単行本版をすごく楽しみにしていたのですが、買ってよかった~!というのが結論です。キャラクター、世界観への解像度がグッと高まりました。
そして、実は単行本で新キャラクターが登場しています(笑)。
詳しくは描かれていないのですが、「魔女の原罪」と「オーウェンという男」をじっと見ると「この人かな……」と推測できるかと。
「新キャラが出たってことは、続編がある…ってコト!?」と思わずハチワレ口調になっちゃうくらい期待が高まります。続編あるとしたら楽しみすぎる……!
余談なのですが、電子書籍はKindleをメインで使っているので、「dog eat dog era THE BOOK」はKindle版を買おうと思っていました。でも発売日から購入先のリンクが消されていましてね……。1週間くらい待ってみたのですがKindle版が発売されず、紙の単行本を買いました!
ちなみに今はKindleも復活してるようです。【2023/3/14追記】単行本のKindle版、また消えてました…。単話版なら買えるようです。【2023/6/12追記】単行本のKindle版、復活していました。