自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回はヒノノメヒナさんの「ごめんね、逃がしてあげない~幼馴染ヤクザの甘い暴愛~」です。各電子マンガサイトで単話版が配信されています。このレビューが、購入の参考になれば幸いです。
あらすじ
「オレが気持ちいいこと、たくさん教えてあげますから…ね?」
彼の長く骨ばった手で優しくナカほぐされて…深い所まで突かれて、おかしくなる…っ!
セックスレスが原因で恋人にフラれたOL・伊藤いおり。バーでヤケ酒しているとハイスペイケメンに成長した年下幼馴染・椿飛鳥(つばきあすか)と再会。──悩みを打ち明けると「じゃあオレが甘やかしていい?」と口説かれ…酔った勢いでベッドイン!?
「気持ちいい?たくさん触ってあげる」
昔から自分のことを好きだったという彼に、情熱的に愛撫され、心も体もトロトロに溶かされちゃう…!ところが、彼には秘密があって…?愛が深すぎる男子とのハイスピードラブ☆
“ヤバい男に捕まってしまった感”
ラブストーリーは、恋の障害をどう乗り越えるかに“物語”が生まれます。
TLで人気の題材である「ヤクザ×一般女性」のお話は、もうヒーローの職業自体が恋の障害。
ヒロインに「ヤクザでもいい!」って思わせるものが必要になります。
ヤクザもの大好き!
「ごめんね、逃がしてあげない~幼馴染ヤクザの甘い暴愛~」のヒーロー・椿は、ヒロインのいおりを手に入れようと全力です。
金、顔、体、すべてを使っていおりを愛してきます。
椿といおりは幼なじみ。少年時代の椿はヤクザの息子なので周りから避けられていましたが、いおりだけが優しくしてくれました。いおりは引っ越してしまい、離れ離れになるのですが椿は彼女を忘れられず、大人になって偶然出会ったことをきっかけに猛アプローチを仕掛けます。
第1話に出てくる「もう逃してあげない」という椿のセリフは、タイトルとも連動していて象徴的。優しいようで優しくないこのセリフには、“ヤバい男に捕まってしまった感”が如実に表れています。
「危険な職業」+「年下幼なじみ」=最高
「ごめんね、逃がしてあげない~幼馴染ヤクザの甘い暴愛~」のグッとくるポイントは、やはりヒーローの椿。
年下男子なんですよ……!
いおりは28歳、椿が26歳なので、2歳年下です。
しゅんとしたり、ニコッとしたり、いおりだけに見せるであろう豊かな表情がかわいい。
自覚的なのか無自覚なのか、いおりに対してかわいこぶりっ子するのがあざといんです。年下ヤクザのあざとさ、最高!
かといって甘えるだけではなく、どちらかというといおりを甘やかすタイプ。いおりも年上だからか甘やかし、甘やかされがちょうどいい塩梅で、読んでいてニッコニコになります。
椿の魅力は、「危険な職業」と「年下幼なじみ」という要素がかけ合わさったところ。
なんというか、懐いてきた大型の肉食獣っぽい感じで、「怖い」と「かわいい」が同居しているんです。
大型の肉食獣に追いかけられている感じ、私の萌えのツボすぎる……。
要チェックなレーベル・乙女チックの作品
「ごめんね、逃がしてあげない~幼馴染ヤクザの甘い暴愛~」は電子コミックレーベル・乙女チックの作品。2023年2月時点で紙の単行本は刊行されておらず、各電子書店で単話版が配信されています。
なんと、Kindleでは第8話までがKindle Unlimitedの対象に!
もしKindle Unlimitedに加入していたら、今がチャンスです。(Kindle Unlimitedの読み放題対象の本は予告なく変更されます。時期によっては読み放題対象ではなくなっているかもしれません)
余談ですが、前にレビューした「愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。」も乙女チックの作品です。これもめちゃくちゃ面白くて……! 要チェックレーベルのひとつです。