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「赤ずきんくんからは逃げられない2」(五斗)【TLマンガ感想】

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2022年9月の「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」発売から1年3カ月、待ちに待った続編が配信開始となりました!

タイトルは「赤ずきんくんからは逃げられない2」

本当に面白くてオススメなので早速レビューします!

「購入を迷ってる人の後押しがしたい!」が6、「めっちゃ面白いから感想を言いたい!」が4くらいのレビューなので、極力ネタバレしないようにしつつも完全に避けてはいないです。そのあたりを含んで読んでもらえると助かります!

※「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」と「赤ずきんくんからは逃げられない2」はともに、「DLsiteがるまに」でのみ購入できるR18作品です(2024年1月現在)。18歳以上の人はぜひチェックしてみてください。

目次

「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」から読んだほうがいい

「赤ずきんくんからは逃げられない2」は“THE 続編”なので、1作目の「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」から読んだほうがいいです。

ということで、まず1作品目の「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」について、簡単にあらすじを紹介します。

「むっつり赤ずきんくんからは逃げられない」は、日本人のOLが童話「赤ずきん」の世界に転移してしまうことから始まります。

OLはその世界でカムイという名前の狼となってしまいました。謎の存在から「元の世界に戻るために『赤ずきんの頭巾』を奪う必要がある」と教えられ、騎士団の一番隊隊長・ルブルの赤いフードを狙うことに。

そうして198cm、92kgの筋骨隆々の赤ずきんくんとかわいい狼の、赤いフードをめぐる攻防が始まるのです。

1作目のレビューは下記で書いていますのでぜひ読んでみてください。

感想を簡単にまとめると、

  • 重い愛を“わからせ”してくるルブル最高〜!!
  • かわいくて柔らかい女の子と、筋骨隆々の圧倒的“雄”の対比で、体格差・体力差をこれでもかと見せつけてくる
  • 「通常ver」と「汚喘ぎver」を用意。作者の五斗さんのHシーンへの情熱

マンガのテンポ、絵の見せ方などが独特で、五斗さんならではの読み心地。1作目が面白くて私は大好きだったので、続編を心待ちにしてきました。

初手からがっつり心を掴まれた続編「赤ずきんくんからは逃げられない2」

続編である「赤ずきんくんからは逃げられない2」の物語は、1作目のラストシーン直後からスタート。

カムイは現代日本に帰ることができて喜んだのも束の間、なぜかルブルも一緒に現代日本についてきてしまいました。

そして、カムイを「赤ずきん」の世界に転移させた謎の存在が、今度はルブルに「元の世界に戻るための条件」を伝えます。

その条件を知らないカムイ(と読者)。

私はもう、「ルブルが元の世界に帰るための条件」が気になって気になって……!

だって条件を聞いた瞬間、あの基本動じないルブルくんが驚いて汗をかいてるんですよ! 「そんな超難しい条件なの……?」とグッと興味をひかれました。

最後まで読んでわかったのですが、その条件は本作(2作目)のテーマに通じています。

2作目のラスト、まさにクライマックスだと私が考えている、ルブルが思わず感情を吐露する場面があるのですが、そこを読んで「よかったねルブル……」と健気さに胸を打たれてしまって。

どういう条件なのかはぜひご自身で確かめてみてください。

ルブルはちゃめちゃにかわいいな……?

2作目でいいな〜!と思ったのは、2人の関係の変化が描かれているところ。

1作目はルブルの片思いで、ルブルがいろいろ暴走気味というか強引です(そこに萌えるんですが)。カムイは元の世界に帰るため、ルブルに近づきました。ルブルはそれがわかっていても、好きな子に言い寄られて(※言い寄られてない)うれしくテンションアゲアゲになった&カムイを元の世界に帰らせないために必死だった……というのが2作目を読んで理解でき、「ルブルはちゃめちゃにかわいいな……?」と悶えました。

2作目の前半ではルブルがカムイに“合意”を得ようとしていたところも驚きポイント。ちゃんと口説くときに話の順序とか考えてるし、自分の考えを冷静に伝えてるし。暴走気味なのもいいんですが、それだけじゃない多層的な面を見られて楽しかったです。

また、2作目は「ファンタジー世界のヒーローのほうが、ヒロインのいる現代(ヒーローにとって異世界)にやってくる」という設定が新鮮でした。

私はこの設定がけっこう好きで。海外ロマンス小説だと、ダラ・ジョイの「星空がくれた恋人」(宇宙人の騎士が地球にやってくる)や、カレン・マリー・モニングの「ハイランドで月の女神と」(500年前のドルイドが現代で目覚める)あたりがパッと思いつきます。がるまに作品だと「(K)NIGHT & DAY 拾った逆トリ騎士が“雄”になるまで」(ラカ)あたりも人気ですね。商業BLですが山田南平さんの「イケメン騎士を拾ったんだがどうしたらいい?~恋するMOON DOGスピンオフ~」とかも。

余談ですが、騎士が現代に来がちだな……(笑)

このようにないわけではないのですが、私がよく読んでいる女性向け作品だと異世界転移するヒロインの数に比べ、異世界ヒーローが私たちの住む現代に転移してくることは圧倒的に少なめ。

なぜ私がこの設定が好きかというと、ホームじゃない世界でヒーローがどういう行動をするのかが見られるからです。ヒーローが、まったく知らない世界でどう動くのか。現代に馴染もうとするのか、自分の流儀を貫くのか、楽しむのか、混乱するのか。現代人のキャラがファンタジー世界に転生・転移するのとはまた違った面白さがあり、けっこうヒーローの性格も出るのでワクワクしながら読めます。

ルブルは最高でした……。まさかあの装備のままカムイを送り迎えして、改札でキスするとは思わないじゃないですか。仰々しい武装で現代日本を闊歩するルブル、異分子感バリバリでよかった〜!

という感じで、とても楽しく読破しました!

五斗さんは「赤ずきんくんからは逃げられない2」のあとがきで「これで一旦本編は完結」と書かれていました。

1作目を面白く読んだ人は2作目も買いだと思います。また今後、番外編が発表される可能性が高そうなのでのんびり待ちたいと思います。

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