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“初婚厨”な私がおすすめする再婚ラブストーリー

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私は少女マンガ生まれ、海外ロマンス小説育ち、今はティーンズラブ/乙女向けの生き血をすすって生きてる30代です。

つまり、バリバリの二次元ラブストーリー好き。

ずーっと恋愛要素のあるマンガと小説を読んで生きてきました。

あんまり地雷はないのですが、それでも苦手な設定はあります。

ずばり、(ヒロイン以外との)結婚歴があるヒーローです。

ヤリチンでも、1000人斬りでもまったく問題ないのですが、どうしてもヒロイン以外と結婚したことがあるヒーローが無理。無理というか、複雑な感情になるからハッピーになりたい読書では避けたい。

初婚だけは、ヒロインに捧げてほしい。

(一応ですが、もちろん二次元の、しかもカップル萌えするマンガ・小説での話です。現実の話はしてないです。ずっと夢みる夢子なので……)

私のこの地雷を深掘りすると、二次元における結婚に夢を見ているのかもしれません。「ヒーローにとってヒロインが唯一無二の運命の人であるという確信」をラブストーリーから得たくて、それが私にとっては「初めての結婚」なのかもしれない。

初めて自分の中の地雷に気付いたのは、小学生の頃。ちょうど今、新しいTVアニメが話題の「るろうに剣心」でした。

もしかしたら「るろうに剣心」を読んだことがなく、アニメを楽しみにしている人がいたら少しだけネタバレするのでご注意ください。

剣心は薫と出会う以前、巴という女性と結婚していました。これを知ったときの小学生だった自分の衝撃たるや、筆舌に尽くしがたいです。「え、(自分が正ヒロインだと思っていた)薫以外と結婚していいの?」と、何かを根底から揺さぶられた気持ちでした。

そこでなんとなく自分の地雷(なんて言葉は当時ありませんでしたが)を意識し、中学生から読み始めた海外ロマンス小説はかなり意識して結婚歴のあるヒーローを避けました。

ただ、海外ロマンス小説はけっこう人生経験豊富なヒーローが多く、「1度結婚に失敗したから慎重」とか「最初の結婚で傷付いて女性嫌い」とかはまあまあある設定です。

まだ本を買うお金に不自由していた学生の頃、海外のロマンス小説は1冊1000円くらいしましたから(今はもっと高い)、まず単行本の裏のあらすじを読み、単行本の最初の人物紹介を読み、作者と訳者のあとがきを読み、海外ロマンス小説の先達の読書ブログを読み……と地雷避けして買っていました。

けっこう前、処女厨って言葉が話題になりましたよね。その頃、私は「処女じゃなきゃ嫌な人が処女厨なら、私は初婚じゃないと嫌だから“初婚厨”だな」と思っていました。

でも自分の性癖に正直になると、私はヒロインは再婚でも全然問題なく読めます。男女不平等……と自分でも思う。ヒーローを重視してキャラ萌え的に読書するタイプだから……と自己分析していますが、二次元の地雷だから意味なんてないの!自分が萌える設定を好きに読みます!

いまは年齢を重ね、「二次元とはいえ人間を描いてるんだから結婚くらいするよね」という気持ちになり、それほど初婚厨ではなくなりました。ただ、やはり長年の癖で避け気味ではあります。

でも、避けきれずに読み始めて途中で気付いたり、「その設定以外があまりにも好みだから読むしかない」とか「好きな作家だから読むしかない」とか知ってて読み進めたりすることもあります。そしてその中で「初婚かどうかなんてどうでもいい!再婚だろうがなんだろうが面白い!」と思った作品もあって。

前置きが長くなりましたが、今回はそれをまとめてご紹介します。

目次

モニカ・マッカーティ「ハイランドの戦士に愛の微笑みを」

海外ロマンス小説では超お馴染み、ハイランダーがヒーローです。ハイランダーとはスコットランド北部のハイランド地方の住民のこと。ロマンス界隈では筋骨隆々で荒々しく、独自のセクシーな訛りが魅力的に描かれていることが多いです。

ハイランダーの魅力が知りたい方は、集英社クリエイティブが「ハイランダーの魅力を理解するための基礎知識」という最高の連載をしていたのでぜひご一読を。

「雨の日と月曜日」や「軍人婿さんと大根嫁さん」が人気のマンガ家・コマkomaさんがわかりやすく描いてくれています。

さて、「ハイランドの戦士に愛の微笑みを」もそんなハイランダーがヒーロー。「ハイランド・ガード」というシリーズものの1作目です。

ヒーローのトールには前妻と2人の息子がいます。

でもですね、トールとヒロインのクリスティーナのラブストーリーが激アツすぎて物語に夢中になってしまって。

堪能しました。「ハイランド・ガード」はどれもおすすめですが、私が一番好きなのは2作目の「ハイランドの鷹にさらわれた乙女」。

いや、「薔薇を愛したハイランドの毒蛇」も好きだな……。

選べないほど面白いです。

クリスティン・アシュリー「恋の予感に身を焦がして」

こちらも海外ロマンス小説です。「ハイランドの戦士に愛の微笑みを」はヒストリカル──つまり歴史ものに位置付けられますが、「恋の予感に身を焦がして」はコンテンポラリーと呼ばれる現代ものジャンル。

作者のクリスティン・アシュリーはファンから「KA」と呼ばれ、アルファメールの女王と異名をとるベストセラー作家です。

アルファメールとは、「アルファメイル」「アルファ雄」という表記もある言葉で、集団の中で最優位の雄を指します。ロマンス小説では顔がカッコよく、体格もよく、頭脳明晰、社会的立場もあり、自信満々な俺様ヒーローとして描かれることが多いです(笑)。

流行の「オメガバース」の「アルファ」と似ていますね。

とにかくKAはアルファな男性を書くのがうまい。

そして、この作品のゴージャスでセクシーなヒーロー・ホークも前妻がいます。

ただ、保護本能全開のホークが良すぎてですね、そっちに気を取られて初婚厨マインドが引っ込みました。

おすすめです。「恋の予感に身を焦がして」は「ドリームマン」シリーズの1作目で、2作目の「愛の夜明けを二人で」も好きです。

新井素子「星へ行く船」シリーズ

たぶん、「るろうに剣心」の次に「私は初婚の男性が好きなのかもしれない」と気付かされたのは「星へ行く船」シリーズでした。

「太一郎さんの前妻(というか内縁の妻)が心に引っかかりながら読書をしてるのに、面白すぎてページをめくる手が止まらない」と子供ながらに思っていました。

1981年にコバルト文庫から刊行されたシリーズなので手に入りにくかったのですが、2016年に出版芸術社から新装完全版が出ています。

コバルト文庫版は竹宮恵子さんのイラストがかわいくて素敵。新装完全版の表紙もいまっぽくてキラキラしてて最高ですし、何より新井素子さんの書き下ろしが収録されています。

久々に読んでみたいなという方にもおすすめです。

草野來「オメガ嫌いの敏腕社長は、咲きかけのオメガに陥落する」

チュールキス文庫から出ているティーンズラブ小説です。

草野來さんの作品の特徴だと思っているのですが、地に足のついた「生活」が綴られているのが魅力です。

オメガバースというファンタジーな世界観を描いても、オメガなヒロインとアルファのヒーローでも、どこか今の私たちと地続き。些細な描写の積み重ねで、生きて、働いて、悩んで、苦しむ「人間」が描かれています。

すごく好きな作家さんの1人です。

そんな草野さんが初めて挑んだオメガバース作品「オメガ嫌いの敏腕社長は、咲きかけのオメガに陥落する」のヒーローであり、“オメガ嫌いの敏腕社長”こと真希士には前妻がいます。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、前妻はけっこう作中にも出てきますし存在感が強いキャラクターです。

ただ、真希士という人間を表現するには前妻は欠かせない存在だと、説得力を持って書かれているので、物語にどんどん引き込まれていきます。

トップ画像に「オメガ嫌いの敏腕社長は、咲きかけのオメガに陥落する」の写真がないのは、Kindleで購入したからです。2023年7月現在、Kindle Unlimitedの対象作品なので、もし加入している人は無料で読めます。おすすめです。

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