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「年下王子は元家庭教師を娶りたい」シリーズ3作を一挙レビュー(魚イチバ)【TLマンガ感想】

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自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回は魚イチバさんの乙女向け同人「年下王子は元家庭教師を娶りたい」です。

2024年2月現在、シリーズ3作まで配信されています。

タイトル通り、年下の王子が元家庭教師のヒロインに執着してグイグイいくお話で、年下男子好きにぜひ読んでほしい……。

このレビューが、購入の参考になれば幸いです。

目次

あらすじ

ヒロインのクラリスは、魔法の研鑽と研究に夢中な才女

「魔力制御」の研究が認められ、尋常じゃない量の魔力を持つもののそれを制御できない王弟の家庭教師になることに。

王弟・レオフォードはまだ10歳だったが、彼の顔を見た瞬間にクラリスは気づく。

「あ ここ、乙女ゲームの世界だわ」

クラリスは、レオフォードが魔力制御できずに引き起こす未来の悲劇を阻止するため、ひたすら構い倒して愛情を注ぐことを決意。精神を安定させることが魔力のコントロールに有効だからだ。

乙女ゲームの世界にモブとして生まれた彼女は、「ゲームのヒロインとレオフォードが出会うまでのつなぎ」という役割を全うしようとする。

そして8年後、24歳になったクラリスは彼が立派な青年に成長したのを見届け、家庭教師の座を辞して婚活しようとするが……。

「年下王子は元家庭教師を娶りたい」はシリーズ3作が配信されています。
読む順番は絶対ナンバリング順がオススメです。かなりがっつり続きものです。

「人生の目的はヒロインと一緒にいること」という男に萌える人にオススメ

レオフォードは一見完璧な男性です。

ゆるやかになびく金髪、クラリスを眩しそうに見つめる瞳、微笑みを浮かべる口元。

整った顔立ちに加え、王弟という地位の高さ。また尋常ではない量の魔力も持っている。

真面目で勤勉、素直で優しい。

そんな彼が、10歳のときに一目惚れして男性として見てもらおうと何年もがんばってたけど全然本気にされず、周囲を牽制しまくってたのに当の本人が突然婚活するとか言い出すから余裕をなくして一服盛って拘束・監禁・無理やりルートに突入した……というストーリーが第1話です。

好きな設定すぎてオタク特有の早口っぽくなった

いろんなレビューを書いてきてようやく言語ができるようになったのですが、私は「人生の目的はヒロインと一緒にいること」「能力と権力はそのための手段なのでフル活用する」というヒーローが大好きなようです。

「それだけ有能で権力もあるのに、ヒロインを落とすことが人生の目的なの!? へー!好き!」ってなる。

まさにレオフォードはそういうタイプのため、ニコニコしながら読みました。

というか年下ヒーローってそういう傾向ないですか?

前回レビューした「聖女は年下騎士の一途な恋情を拒めない」のエニアスも、「ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない」のアリステアもそう。

でもキャラと作品によってアプローチの仕方が違うから面白いんですよね。

例えばエニアスは騎士で肉体派だからフィジカルの強さが全面に出てて、レオフォードは魔法が使える王子だから(だから?)、ヒロインを落とすのに薬を使ったり魔法で拘束したりとからめ手タイプ。

全部好き!

こういう「ヒロインが人生!」な男のラブストーリー、もっともっと読みたい。そしてそういうタイプが好きな人に、「年下王子は元家庭教師を娶りたい」は本当にオススメです。

すぐ闇落ちしそうなレオフォード

レオフォードの魅力は、余裕のなさと不安定さです(キッパリ)。

いつもは王子様然としていてしっかり者なのに、クラリスが絡むと途端に余裕がなくなるところが読んでいてすごくかわいい。

クラリスが自分との結婚を承諾してくれて、自分のほうを向いてくれたと思えているときは安定しているしすごく素直に甘える(第2話)。でもクラリスにお見合いの話が持ち上がり、断るためにクラリス自身がお見合い相手に会いに行くとなると、なりふり構わず辺境まで追跡魔法で追っていく(第3話)。

クラリスのことが大好きだからこそ、ほかの男と何かありそうだったり離れそうな気配を少しでも察知するとヤンデレになってしまう、その余裕のなさと不安定さに萌えるのです。

4作目も配信予定

レオフォードが好きなので彼のことばっかり語りましたが(笑)、クラリスもすごくいいヒロインなんです。前向きで健全で、レオフォードがダメなことをしたときには叱ることもできるタイプです(甘いけど、そこは本題じゃないので全然OK)。

そして「年下王子は元家庭教師を娶りたい」はファンタジーの世界観がしっかりしているところも魅力です。

レオフォードが自分の魔力を疎ましく思っていたとき、クラリスが魔力に対するイメージを変えようと楽しい魔法の使い方を伝えるシーンは、よきファンタジー感があってワクワクしました。

けっこう言葉で説明するタイプの作品で、キャラの状況や考え、設定が理解しやすいのも特徴。最初の世界観とクラリスの現状を伝える導入部や、王立アカデミーの説明もしっかり紹介があります。

また「年下王子は元家庭教師を娶りたい2」で乙女ゲームの本来のヒロインが登場、「年下王子は元家庭教師を娶りたい3」でクラリスのお見合い相手の当て馬(っていうのもあれですが)が登場し、世界観が広がっています。

当て馬が予想外にいいキャラで「この人を幸せにして……!!」って思いました。

「年下王子は元家庭教師を娶りたい3」は気になるところで終わっており、続きも予定されています。気長に待ちたいと思います〜。

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