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「片端の桜」(米田ポロリス)人間の男と天女のすれ違い、そして性癖に忠実な“産卵”描写が圧巻【TLマンガ感想】

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自腹で買った本当に面白い作品のレビュー、今回は米田ポロリスさんの「片端の桜」です。2023年2月現在、「DLsiteがるまに」で購入できます。R18作品ですが、ほんっとうに萌えるので18歳以上の人はぜひチェックしてみてください。このレビューが、購入の参考になれば幸いです。

目次

あらすじ

ある日深傷を負った異界の王『妖王』を助けた商家の主、影明(かげあき)は、その礼に万病に効く卵を産むという天女、珠々(じゅじゅ)を賜る。

死病に犯された妹の為、心を痛めながらも珠々に惹かれ、何度も珠々を抱く影明と、不本意ながらも快感には抗えず、何度も求める珠々。

そんな二人のすれ違った気持ちが、一つになっていくまでの純愛物語です。

https://www.dlsite.com/girls/work/=/product_id/RJ404586.html

1ページ目から産卵、「こういう性癖です!」と高らかに宣言

世界観がしっかりしてる物語は、それだけで没入感が高まります。「片端の桜」は、独特の世界観がなんとも魅力的なTL。

舞台は人間が住む“下界”と異能の存在が棲まう“玄界”とに分けられた世界で、下界は大正時代あたりの文明度。玄界の王の1人・妖王を助けたヒーローの影明は、病気の妹を治したいと願い、妖王から珠々という天女を貰い受けます。

珠々は黄金の卵を産む格の高い玉天女(ぎょくてんにょ)。その卵を飲んだ人間は病が治るのです。

米田ポロリスさんの絵が抜群に上手く、この独特の世界観の説得力を後押ししています。

この作品の一番の特徴はなんといっても「産卵」。玉天女である珠々は影明の種付け(=セックス)により、作中で何度も産卵します。

その産卵描写に力が入りまくっており、米田ポロリスさんの性癖をめちゃくちゃ感じる……と思っていたらご本人がツイートされていました(笑)。

1ページ目から産卵シーンで「こういう性癖です!」と高らかに宣言している感じなのですが、世界観がしっかりしているから突飛に思わず物語に入っていけます。

人間の男と天女のすれ違いを151ページでじっくり描く

「片端の桜」で描かれるのは、人間の男と天女のすれ違いです。下界で商家を営む影明と、玄界で生まれ、妖王の後宮から出たことがなかった珠々。生まれた世界すら異なる2人が思いを通わせる過程を、本編151ページの大ボリュームでじっくりと追っていけるんです。

本編151ページは「DLsiteがるまに」作品の中でもかなり多いほうだと思います!

2人のすれ違いの主な要因は、ずばり「産卵」

というか、2人が性行為をする目的は影明の妹の病気を治すため。種付けにより玉天女である珠々が卵を孕み、その卵を食べるたび、妹の病気が良くなっていきます。つまり、性行為は2人が思い合ってるからするものではなく、手段なんです。

なので影明は産卵してもらいたいし、珠々は産卵が大変なので嫌がっている。

だからこそ、お互いを大切に思うようになるにつれ、産卵に対する2人の気持ちに変化が生まれます。

ぜひご自分で読んで確かめてほしいのですが、私がめちゃくちゃ萌えたすれ違いは「自分に会いたいから来てくれたと思ったのに、産卵が目的と知ってショックだった珠々」です。かわいそう萌え……。

余談ですが珠々は性欲が強いため、影明と“種付け”じゃない性行為もします。けっこう影明に我慢を強いる行為なのですが、珠々の甘えたっぷりとかわがままっぷりとか影明の不憫な感じとかが楽しい。

「片端の桜」では、玄界生まれの天女・珠々の価値観や常識が計り知れない描写がちりばめられています。

私が一番びっくりしたのは、影明と珠々の初めての夜に珠々のお付きの天女2人が当然のように入ってきて若干参加・協力したシーンですね(笑)。

珠々、素っ裸で股おっ開いてるのにまったく恥ずかしがらないんですよ。

複数プレイというわけではないので、そういうのが苦手な人でも大丈夫だと思います。私はTLで女性が複数いるのは嫌なんですが、ウッとなったりはしませんでした(びっくりはしました笑)。

個人的には影明もかなり底知れないヒーローだと思っていて。優しいだけではなく、冷酷な部分もあります。いつも笑顔で珠々を甘やかしますが、抑えきれず手ひどく抱くシーンも(萌えた)。

そんな2人がお互いの思いを伝え合う終盤は何度も読み返しました。

単行本化が決定!続編も制作中!

少し前のこのレビューで、こんなことを書いたのですが……。

DLsiteがるまにの乙女向け同人発で単行本化を果たした作品は、まだあまり多くありません。私が知っているのは「dog eat dog era」、「さっちゃん、」(※商業の単行本は「うついくん、」)、「異世界トリップ先で助けてくれたのは、人殺しの少年でした。」くらい(2023年2月時点)。

「片端の桜」ですが、単行本化が決定したそうです!めでたい!

https://twitter.com/yonedapororis/status/1623879575804727296

タイトルは「片葩(かたは)の桜」。詳細は今後発表とのこと。

出版社はviviON THOTH。viviONと、「DLsiteがるまに」を運営するエイシスはグループ会社です。今後も「DLsiteがるまに」の人気作がどんどん単行本化されていくかもしれません。盛り上がっててTL好きとしてはうれしい限りです!

なお、続編も制作中とアナウンスがありました。続編のキャッチコピーは「我が儘天女にわからせエッチ!!」。期待しかありません。

米田ポロリスさんはCi-en(シエン)やTwitterでも近況・おまけマンガを投稿してくれているので、チェックしておくと楽しいです。

ci-en
米田ポロリスプロフィール - Ci-en(シエン) 米田ポロリスのプロフィールです。イケメン視点で可愛い女の子にエッチなことしたい|最新の記事は「進捗✍️」です。 - Ci-en(シエン)
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